超小型電池の作製(その4) アルミ箔と焼いたシャーペンの芯による空気電池

 

1.はじめに

 身近な素材を使った安価で簡単にできる電池を紹介する。ホームセンター等で手に入る素材で低電圧・低電流で作動する電子メロディーが数分間鳴る条件で再度模索した。その結果,アルミ箔と焼いたシャーペンの芯による空気電池も可能であった。作成費も1個あたり約3円であった。

 

2.準備

 アルミ箔,ティッシュペーパー,0.5mmのシャーペンの芯(2B),飽和食塩水,水槽の水浄化用活性炭粒,ライター,ピンセット,電子メロディー

3.実験

  (1) シャーペンの芯をピンセットではさみ、ガスライターで数分間焼く。

  (2) ティッシュペーパーをシャーペンの芯に巻き,飽和食塩水を2滴たらす。

 

  (3) 2のティッシュペーパーをおおうようにアルミ箔を巻く。ただし,シャーペンの芯とアルミ箔は直接触れないようにすること。

  (4) シャーペンの芯が正極,アルミ箔が負極とした空気電池になる。電子メロディーにつなぐと数分間鳴る。

4.考察

 シャーペンの芯にHBのものを用いると,焼くときに破裂することがあり,危険であった。

 活性炭の酸素吸着作用を同じ炭素のシャーペンの芯に持たせたものである。そのままだと,ほとんど表面積が小さく酸素吸着作用を持たないが,焼くことにより粘土成分を除去し多孔質にし酸素吸着作用を持たせていると考えられる。

 


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