PVA洗濯糊を用いた偏光膜をつくる
1.はじめに
PVA洗濯糊を用いて偏光膜を簡単に作る実験を紹介する。偏光ということを体験できる。
2.準備
PVA洗濯糊,ヨウ素ヨウ化カリウム溶液(水100mLにヨウ化カリウムを3g,ヨウ素を0.5g溶かしたもの:イソジン等のヨウ素系のうがい薬でも可能であるが時間がかかる),加熱装置,ポリ容器(底が平らなもの),はさみ,キッチンペーパー
3.実験
(1)ポリ容器にPVA洗濯糊を一面に広がるように入れ、3日間ほど放置し乾燥させる。
(2)幅1cm位にはさみで切り,加熱装置で温め軟らかくする。両端を持ち直ちにゆっくりと引き延ばし,放冷する。
(3)中央をはさみで切り、ヨウ素ヨウ化カリウム溶液に数秒浸し,余分についたヨウ素ヨウ化カリウム溶液をキッチンペーパーふき取り乾燥させる。
(4)2枚の偏光膜を平行にしたり,垂直にしたりしたときで光の通過の様子を比べてみる。水面やガラスに反射したものを偏光膜の向きを変えて見てみると面白い。
(例)ガラスに反射したものの様子 左から順に偏光膜なし・偏光膜横・偏光膜縦
4.参考文献
日本教育新聞社 日本私学教育研究所編 誰でもできる化学実験 p.106-107
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