金属樹をろ紙上につくる

1.はじめに

 手軽に作製でき保存できる美しい金属樹の実験を紹介する。詳細については下記の参考文献を参照してもらいたい。

2.準備

 塩化スズ(II)の二水和物から調製した1.0mol/lの水溶液,1.0mol/lの塩酸,亜鉛板,ろ紙,ろ紙が入るシャーレ,ピンセット

3.実験

 (1) ろ紙をシャーレの底に置く。

 (2) 1.0mol/lの塩化スズ(II)水溶液を薄めて0.2mol/l程度とし,(このとき濁るようであれば1.0mol/lの塩酸の塩酸を加えて濁りをとっておく。)駒込ピペットでろ紙が湿るぐらいに0.2mol/lの溶液を気泡が残らないようにたらす。

 (3) ろ紙の中央付近に4mm角に切った亜鉛板に置き,6時間程度静かに放置する。

 (4) ピンセットで亜鉛板を取り除き,シャーレに静かに水道水を入れ洗い,空気中で乾燥させる。

4.参考

 塩化スズ(II)の二水和物は,そのままでは水に溶けにくいので少量の塩酸で透明にして用いる。古いと塩酸を入れても溶けないので新しいものを用いること。

 廃液は亜鉛などを入れ,スズを析出させ処理する。

       3日で作製した物                     濃度による影響                    スズ以外の物

   少し大きな亜鉛を用い時間をかける。            0.5が良いが0.2でも可能        Pb,Zn,Cuで可。Cuは時間がたつと黄緑色に      

 

5.参考文献

日本化学会編「教師と学生のための化学実験」東京化学同人(1987)p.27-32 

 


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